はじめに
資産運用の考え方
このたびは、森本FP事務所のホームページにお越しいただき、ありがとうございます。
ファイナンシャルプランナーの森本直人です。
資産運用の効率アップは、具体的にどうすればよいのか・・・
もちろん、すぐに簡単に儲かる魔法はありません。
FPが、夢の金融商品を知っているわけでもありません。
ツールとして使うのは、金融庁の監督下にある証券会社が取り扱う、ごく普通の投資信託や外国債券などの金融商品です。
投資信託には、例えば、株価指数に連動させることを目指すインデックスファンド、指数を上回ることを目指す、アクティブファンドなどがあります。
ちなみに、FPが提案する資産運用の妙味は、金融商品の組み合わせにあります。
この組み合わせによる運用をポートフォリオ運用といいます。
また、FPは、短期運用ではなく、あくまで、長期運用で成果を目指します。
短期で、確実な成果を望むのは困難ですが、長期では、統計学的に十分にリスクを軽減できる方法があります。
例えば、1年未満の短期では、元本割れの確率が高いとしても、10年以上の長期では元本を損なう確率を5%未満まで抑えられるとしたら、どうでしょう。
長期で寝かせておける資金については、時間を味方につけた運用ができますね。
なお、このイメージ図の現象を「平均への回帰」といいます。
例えば、サイコロを1回振っただけでは、1の目を出すのが難しいが、無限回振るチャンスがあれば、1の目が出る確率は、6分の1に収まっていくという現象も「平均への回帰」です。
資産運用のヒント
もちろん、投資は、サイコロとは前提条件は異なりますし、将来の平均リターンがマイナスでは困ります。
ですが、幅広く世界中の資産に分散投資しておけば、短期的には、下落リスクが大きいとしても世界経済全体の成長とともに、時間の中でプラスになる確率が高いことが、経験則として、知られています。
このような統計学的な手法を使った長期運用の考え方は、例えば、元本を損なうことのできない公的な年金積立金の運用(GPIFの運用)、確定拠出年金の制度などにも実際に採り入れられています。
ただし、現実の資産運用は、単に決められたポートフォリオで金融商品を買うだけで、誰もが同じ成果になるわけではありません。
マーケット環境は常に変化していますから、同じポートフォリオでも投資タイミングなどによって、成果には、それなりの差がでます。
やり方次第で結果が異なるという意味では、FPの腕の見せ所があります。